天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「千桜、俺ら感動したで!ほんまええ子や」

「有馬くん、荷物持ってくれてありがとうございますっ。何かお礼を……」

「……京夜」

千桜の言葉を遮ってそう言った。

「俺のこと、京夜でいい」

「……え、えぇっ!?ほ、本当ですか!?」

パアッと笑顔になった千桜。

「だから礼とかいらねーからな」

もう、充分もらったようなもん。

「だ、ダメです!お礼させてください!」

「いや無理。だったら、転ばないようにしろよ」

鈍くさいし。

「じゃ、俺は部屋戻る」

「あ、待ってくださ……きゃっ!?」