「……兄貴、これはどういうことだ?」

「っ、これはその……」

叔父様はカッターを拾って、ゴミ箱に投げ捨てた。

「どういうことだと聞いてるんだ!」

「叔父、様……?」

「もういい。千桜、ここにいるべきじゃない」

え……?

「俺の家に来なさい」

「叔父様の……家に、ですか?」

叔父様は優しく頭を撫でてくれた。

「それともここにいたい?」

叔父様の手は、私にとってすごくすごく救いだった。

……ここから、出れる?