私は叔父様の言葉も無視して、リビングを出て外に出た。

なんで……殺人吸血鬼だなんて言われないといけないんだろ。

あの時、有馬くんは私を助けてくれたのに。

とってもとっても、優しい人なのに。

良いことをしたのに悪く言われるなんて、あんまりだよ……。

スーパーに行って、カートにいろんな食材を入れていく。

……今夜は鍋にしよう。

冬だし、冷えるし。

あったかいよね。

一茶くんの好きな白菜と、尚くんの好きなキノコたちと、陽太くんの好きなお肉と。

……有馬くんは、たぶんだけどトマトと卵が好きなんだと思う。

よく食べてるし、私が料理に出したらそれを中心に食べてくれるから。