思わず声に出した私。

「……あぁ、ひかれそうになってたのを助け
た時だな」

子猫ちゃんはその後無事里親が見つかり、今は元気に暮らしてる。

「幸い下からのアングルだから誰かは特定されていないが……」

「まぁ、今時合成とかできるからね」

「ね。こんなデマ記事書くとか、暇人」

「せや!京、気にせんでえ……」

私は叔父様の持ってる新聞を取った。

「ち、千桜?」

そして、そのページだけビリビリに破ってゴミ箱に捨てた。

「……私、買い出し行ってきますね」

「え、でも、まだ一口も食べてないじゃないか!お腹すくぞ?」