*千桜said*

それからというものの、なにかと有馬くんにアピールをする私。

有馬くんには全部スルーされるけど……。

なんか、心を開いてもらうのって難しい。

そんなことを思っていたとある朝。

「んー……」

叔父様が険しい顔をしながら新聞を読んでいた。

「叔父様、ご飯冷めちゃいますよ?」

「あぁ……京、この間千桜を助けたりした?」

「……はぁ?」

ほら、とみんなに新聞を見せた叔父様。

そこには、

「“殺人吸血鬼、空を飛び再び現る”?」