*千桜said*

次の日、私はなんとしてでも有馬くんにお礼をすると決めた。

でも、何をしよう?

あんま話しかけないでって前に言われたし。

でもでも、たくさん助けてもらってるし。

「ふぁ~……千桜、早いねんな」

キッチンで料理してると、陽太くんがきた。

……あ。

「陽太くん、おはよう!聞きたいことがあるんだけど……」

お茶を飲む陽太くんにそう言った。

「なんや?」

「私、有馬くんにお礼したいのです!でも、なにすればいいか思い付かなくて……」

「京になぁ~。アイツ弱ってる奴を放っとけない性格なだけやねん。せやから礼なんかいらんとちゃう?」