連れてきたの俺だけど。

「あ……ごめんなさいっ。女嫌いなのに……」

……あれ、本気で真に受けてんのか?

いや、確かに女嫌いだけど……どっちかと言えば人間不信だと思う。

……まぁいいか。

女はベッドから降りると、頭を下げた。

「有馬くん、ありがとうございました。おやすみなさい」

女はそう言うと、部屋を出ていった。

……やっぱり、不思議な女。

いや、女というより、幼いから女の子だ。