☆京夜said☆

一茶や尚、陽太以外にあんなことを言われたのは初めてだった。

拒絶せずに、むしろ意味がないと。

そして、こんな俺のことを……優しいと。

……いや、ダメだ、信じるな。

人間なんてみんな同じだ。

あの女だって、たぶん居場所がないから猫を被ってるだけだ。

でも、どこかであの女を信用したい自分がいる。

……様子でも、見てみるか。

その日の夕飯は、あの女の手作りだった。

「あれ、一茶はサボり?」

「人差し指切っちゃって。代わりに千桜ちゃんがやってくれたんだよ」

「うまそーやな!」