天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「子猫ちゃん、お母さんはどこ?」

「ミャア……?」

ダメだ、会話にならない……。

「その子、間違って街に出てきちゃったんじゃない?」

「どうしましょう……」

「里親探そうか。見つからなかったら、ここで育てよう」

「はいっ」

「ね、千桜まる。その子猫抱かせて」

尚くんにお願いされ、私は尚くんに子猫ちゃんを預けた。

……あ。

「私、お礼言ってきます!」

「うん。京はちゃんと聞いてくれるよ」

螺旋階段を上がって、右の廊下を歩く。