さらにぎゅーっと力を込めてきた。

……なんかもう、無理。

「なぁ、血吸っていい?」

「へっ?ちょ、京夜くん!」

千桜の上に覆い被さり、首筋に牙をいれた。

「んん……っ」

千桜の甘い血を吸うと、千桜の力が抜けてくのがわかった。

牙を抜いて千桜の唇を舐めた。

「明日休みだし、このまま食べてもいい?」

「っう……」

千桜はそう言うと、俺の手をぎゅっと握った。

ちっちゃい手……。