「京夜くんの好きなオムレツ!」

「おっ。じゃあ楽しみにして風呂入ってくる」

ネクタイを緩めて、千桜の頭を撫でた。

千桜は喜んで料理に取りかかった。

───

寝る前、ベッドでゴロゴロしてると風呂上がりの千桜が来た。

「そういえば京夜くん、なんで指のサイズ知ってるの?」

「んー……千桜が寝てる間に、正確に測っといた。ま、いつも手繋いでるからなんとなくではわかるけど」

そう言うと、千桜がぎゅっと俺に抱きついてきた。

っおいおい……。

「千桜?」

「すっごく嬉しいっ!」