う……。

「千桜、京は吸血鬼なんよ!」

「「うわバカ!」」

「……え?」

慌てて陽太くんの口を塞いだ一茶くんと尚くん。

「……部屋戻る」

吸血鬼……有馬くんが?

「本当にいるんだ……」

だから一茶くん、あんなこと聞いてきたの。

「え、え?千桜ちゃん、驚かないの?」

「そうだよ?大抵の人間は吸血鬼って聞いたら怖がったり、拒絶するのに」

「なんでなん!?」

「……怖く、ないのか?」