「綺麗……!指輪なんて、初めてしたっ」

「喜んでくれたか……?」

「うんっ!あ、私もねっ、渡したいものがあるんだよ!」

えっ。

予想もしなかったことに、少し驚いた。

「でも、ちょっと待ってね!」

花瓶を出して、早速薔薇をいれた千桜。

やっぱ千桜には薔薇が似合う……。

「これでよし!目、閉じててねっ」

「ん」

千桜に言われた通り目を閉じると、千桜の足音が遠くなってく。

寝室に行ったのか……?

わくわくしながら待ってると、千桜の足音が聞こえてきて、俺の前で止まった。

「えへへっ、開けていいよ!」