ちゃんと自分達の金で支払って、先週に引っ越してきたばっか。

──ガチャっ。

エレベーターを降りて廊下を歩き、自分の家のドアを開けた。

一応、隠しとくか……。

持ってるそれを後ろに隠しながらリビングを見ると、千桜は楽しそうに夕飯を作ってた。

……可愛い。

「千桜」

「あっ、京夜くん……っわ!」

千桜が振り向いたところで、千桜の前に隠してたそれを出した。

「わぁっ……!薔薇買ってきてくれたの?」

「今日、俺たちの交際記念日だし」

はい、と渡した。

「たくさんある……!何本?」