☆京夜said☆

「あー……千桜、怒ってねぇかな……」

ボソッとひとり、車の中でつぶやいた。

あれから数年後、26歳になった俺らは相変わらずな日々を送ってた。

一茶と尚は留学から戻ってきて、あのじーさんの家にいる。

陽太は婚約者を紹介されて、その婚約者と暮らしている。

尚は旭学園の英語の先生になった。

俺と千桜はというと……。

俺は大手企業の会社に働き、千桜は家でできるデザイナーになった。

そして……。

車を駐車場に停めて、あるものを持ってマンションのエレベーターに乗る。 

千桜と、同棲生活を始めた俺。