天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「お、楽しそうだね~」

……ん?

声がしてドアを見ると、鞄を持つ叔父様が立ってた。

「叔父様!」

「青春、だね。見てて面白いよ」

「じーさん、仕事終わったのか?」

「あぁ。なんか声が聞こえてくるなと思って来たんだよ」

そうだったんだ!

「改めて、みんな卒業おめでとう。これからそれぞれいろんな道を歩むけど、これだけは忘れないでほしい。お前たちはひとりじゃない。お互いがあってこそだから」

と、優しい瞳で言った叔父様。

「お前たちの居場所はあの家にある。辛かったらいつでも逃げてくるんだ」 

「ありがとう、おじさん」