涙をこらえながら、卒業証書をもらう。

今日で……この学校とも、おさらばか。

───

教室で、大人しく座る私。

隣は奇跡的に、京夜くんなんだ。

「お前ら、卒業おめでと。サツに捕まんないようにしとけよー」

先生はそれだけ言うと、挨拶を終わらせてしまった。

それからすぐに放課後がやってきて、みんな帰ることに。

私はなんとなく、座ってた。

「千桜?帰らねーの?」

「……寂しいなって思っちゃって」

私がそう言うと、立ってたみんなは席に座った。

「確かにそうだね。俺、明後日から留学するしね」