初めて会った時は、エプロン身に付けてたな。

「三島尚」

「はい」

あ、そろそろ私だ……。

立ち上がって、ステージに向かう。

尚くん、なんだかんだいっていつも気にかけてくれてたな。

「望月千桜」

「はいっ」

返事をして、叔父様の前に立った。

叔父様は優しく笑うと、

「千桜……おめでとう」

と、小さな声で言ってくれた。

っ……。

「……ありがとう」