「俺のも吸っていいよ。美味しいんだろ?」

「うっ……」

私は本能に逆らえず、京夜くんの首筋に牙をいれた。

ゆっくりと、血を吸う。

だけど慣れなくて、少し血が服についてしまった。

「もっと牙をいれないと」

「っ……ん」

さらに牙をいれると、京夜くんの身体がビクッと揺れた。

血、美味しい……っ。

永遠に飲んでたくなるけど、牙を抜いてやめた私。

さすがに、ね。