☆京夜said☆

「京夜、また月でも見てるのか?」

そう言って俺の部屋に入ってきたじーさん。

「あぁ……っつか、じーさんだから許してるけど、勝手に部屋入られんの嫌だって」

「ほー?そうだったか?」

この人は、俺の恩人。

ダンディーなその見た目だけど俺と同い年の姪っ子がいるらしい。

……俺はこの世界で、殺人吸血鬼と呼ばれている。

どこの誰かは特定されてないが、俺は吸血鬼。

俺にはある呪いがある。

それは、愛する人の血を吸わないと18歳になった夜、灰になってしまうという呪い。

愛する人と契約を結ばなければ、生きれない。