「……そう、だったんだ」

「自分勝手で最低だと思う。でも、」

「バカ……っ!」

俺の言葉を遮って、ぎゅっと抱き締めてきた千桜。

さすがに怒ったか……?

「どうして……っ、そんなに私のことを考えてるんですか!」

顔を上げてそう言った千桜。

え……。

「もっと、自分を大切にしてください!私は京夜くんが死ぬより、生きてた方が笑顔になれます……っ!」

「千桜……」

「それに……っ、悩んでるなら、そばにいたかった……っ、京夜くんばかりそんなこと考えてたなんて、嫌だ……っ」