天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「はい……」

「ならよかった。千桜に花の香りするって言われたときはビビったんだぜ」

バレるかと思ったし。

「……聞いてもいいですか?」

顔を洗ってると、後ろからそんな声が聞こえてきた。

「なにを?」

「なんで……黙ってたの?なんで私の告白オッケーしてくれたの……?」

あぁ、それか……。

顔を拭いて、抱き締められてる腕をほどいて千桜に向き合った。

その瞳は、不安そうな顔してて……。

「……人間なんか、信用するもんじゃないって思ってた。それは今も変わらない。でも、千桜はどんな俺でも受け入れてくれて、いつも真っ直ぐにぶつかってきてくれた」