ほら、と目の前のテーブルを指さす母さん。

そこには、チョコの山があって。

昨晩、俺が陽太とコンビニで買ってきたもの。

「わ~っ!チョコの山!」

「お前、軽すぎだろ……すぐ離しやがって」

チョコオレを飲みながらチョコの山を見る千桜には、俺は見えてないみたいだ。

ったく……。

「ありがとうっ、京夜くん!」

「……ん」

この笑顔を見れるなら……いいか。

「ふぁ~……おはようございます」

「はよーございます」

「ございますや……」

と、一茶たちも起きてきた。