*千桜said*

──ピンポーンピンポーン♪︎

叔父様が、インターフォンを押した。

ここが、京夜くんのお母様の家……。

少しして、人が出てきた。

「あら……?成二さん?」

「鏡花さん、すまん!京のところに連れていってほしい!」

ガバッ!と頭を下げた叔父様。

「その女の子……」

「望月千桜と申します!人間から吸血鬼になりました!京夜くんの彼女です!」

ぎゅっ、と本を握る。

「私に……京夜くんの呪いを解かせてください。お願いします……っ。死んでほしくないんです!」