陽太くんを見ると、すごく慌ててた。

「京は、今夜死んでしまうんや!」

……え?

「し、死ぬ……?」

「吸血鬼の呪いなんや!18までに愛する女とある契約せえへんと、灰になって死んでしまうんや!自分が存在してたことも忘れられてしまうんや!」

な、なにそれ……。

「そ、そんなのやだ!ねぇ、契約したら京夜くん助かるの!?死なずに済むの!?」

私はすがる思いで陽太くんに聞いた。

「それは千桜次第や!あいつの血、飲める覚悟あるか!?」

肩に手を置かれて、言われた。

京夜くんの血を……。

「……あります!」