な、なに!?

「俺ダメや!京の願い叶えてあげられへん!」

「ちょ、陽太落ち着いてっ」

「俺も、このままなんて嫌だ!」

「俺もだな」

「一茶!いいよな!?お前だって、俺らと同じだろう!」

な、なんの話……?

その時、ふと枕の奥にある本を見つけた。

あれ……なに?

そっとそれを取る。

「“吸血鬼の書”?」

開いてみると、吸血鬼のすべてが書いてあった。

「千桜、言葉で説明した方が早いねん!」