「はい?」

「昨日、俺の誕生日祝うとか言ってたよな」 

……言ったな。

昨日寝る前に、4月25日にお祝いするって話したんだよね。

「はい!」

「ごめんな。俺、その日用事あって隣街に住んでる母さんのとこに行くからお祝いはなしにして」

ぽんっと頭を撫でられた。

そっかぁ……。

「朝から出掛ける感じですか?」

「うん。一日中連れ回される」

「じゃあ、仕方ないですね。お母さんと楽しんできてくださいね!」

「……ん」

悲しそうに笑う京夜くん。