俺はそう言ってから、目を閉じた。

そして、

──ボンッ!

ウサギになった。

「へっ……や、夜行性だっけ?ウサギ」

「さぁ?違うけど、なんかできた」

普段はしねーけど、千桜の膝に乗る。

「仕方ねーからな……だ、抱かせてやるよ」

「……っ、へへっ」

ぎゅっと優しく抱き締めてくれる。

じわ……っと、柄にもなく涙が出てきそうになった。

どうして……。

「どうして千桜は……あったかいんだろうな」