「……そりゃ、あんな可愛い生きがいがあったら死にたかねぇよ」

「……」

「でも……最後まで笑顔が見たい。千桜には笑顔でいて欲しい。……泣かせたくないんだよ。それなら、最後まで笑顔で寝て起きたらすべて忘れてるのが幸せだろ……」

千桜には、純粋にそばにいてほしい。

こんな俺を……許してくれ。

「ふーっ、お風呂空きました!」

と、火照った顔で入ってきた千桜。

「あれ?みんななんか暗いですね……?」

「千桜、俺入るわ。部屋でホットチョコオレでも飲んでろ」

立ち上がって、頭を軽く撫でてからリビングを出た。

寝る前になり、出窓に座ってるとドアがノックされた。