天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「この家広いからな。住み慣れても迷子なってしもう」

「そうなんですか?」

「複雑なんや造りが!あ、階段上がって左は一茶と尚とじっちゃんの部屋やねん」

奥から2番目の部屋を開けた結城くん。

「ここは使われてなかった部屋や。千桜の部屋はここや」

「ありがとうございます!」

「一番奥が京の部屋で、手前俺や!なんかあったらいつでも頼っときや!俺に」

結城くん……いい人だなぁ。

「とりあえず荷物は置いて、次は家の中案内するで」

「はいっ」

私たちは部屋を出て、階段を下りた。

すると、リビングから出てきた有馬くんとバッタリ会った。

「お、京。部屋戻るんか?」