儚くて、切なくなった。

「……だな」

「早く帰ろっか。みんな待ってますよね!」

「ん」

俺は千桜と家へと向かった。

───

「京、千桜ちゃんとお揃い?」

「珍しいね。そういうの」

「初々しいやん!」

夜、千桜が風呂に入ってる間リビングでくつろいでた俺ら。

ちなみに、千桜が一番風呂。

やっぱ、レディーファーストだし俺ら。

「でも、京本当は呪いを解きたいんじゃないのか?」

と、じーさんが吸血鬼の本を読みながら聞いてきた。