「意外と暗いんだな……」

「うんっ、そうだよ!これなら京夜くん、気にせず楽しめるよねっ」

私は水槽の中を泳ぐクリオネを見ながらそう言った。

「千桜、まさか……」

「あーっ!こ、コツメカワウソちゃん!」

クリオネの隣の隣のゲージに、コツメカワウソちゃんがいた。

「か……っ、可愛い~……!」

思わずそんな声が出る。

癒される……!天使……!

「天使だぁ……!」

(それはお前だろ……)

京夜。

「……確かに、可愛いな」