今、なんて……。

「心優しくて真っ直ぐで……こんな俺のことを受け入れてくれる千桜が、好きだ」

「っ……夢じゃ、ない……?」

「夢なんかじゃない。ほら」

ぽんぽんっと頭を撫でられてから、京夜くんの顔が近づいた。

そして……。

──ちゅっ……。

月明かりの下、二度目のキスをした

夢じゃ、ない……。

あったかくて、柔らかいこの感触。

これは、夢なんかじゃない。

そっと唇が離れた。

「……わかってくれたか?」