「それで?」

「はい!ケーキ、みんなあんまり食べてないですし……」

そう。

京夜くんと一茶くんと尚くんと陽太くんはみんなで叔父様のを一口もらっただけ。

叔父様だって、食べてないし……。

「……俺ら夕飯で腹いっぱいだし、全部食えよ」

「んぐっ」

私の口にケーキを入れた京夜くん。

「真向かいだからやりやすいな」

「の、喉詰まります!」

「あれ、そっち?千桜ちゃんはあーんされたことにも気づかないの?」

……あーん?

って、あ……!