天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

ニコッと微笑む神崎くん。

え、ええっと……。

「わ……わかりません」

「ふぅん。千桜まる、それ、捨てられたんじゃなーいの?」

何かを見透かすように言った三島くん。

ドキッと胸が揺れた。

「え、えっと……」

捨て、られた……。

その言葉が、頭の中を埋め尽くす。

「尚、そんないじめんでもええねん!千桜、俺らは大歓迎やで」

結城くん……。

その笑顔に、少し泣きそうになってしまう。

「俺も、いつまでもいてもらっていいよ」

「まっ、行くとこないとしたらしょうがないよね」