天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

あ……。

……でも、帰れなんて言われたりしたら。

私、居場所なくなっちゃう……。

「多少、ごまかしても……」

「オッケーだよ」

「なんや?なにこしょこしょ話してるん?」

ビクッ!

隣から結城くんが声をかけてきて、肩が上がった。

「あ、えっと、お母さんとお父さん、長期出張で……しばらく、いなくて……」

「だから俺から声かけたんだ。家に来なさいってね」

こくこく、と頷いた。

「へぇ。ちなみに出張っていつまで?」

「へっ……」