「な、んで……」

「見つけたよ、千桜」

「苦労したわ……さぁ、来なさい」

「おい!勝手に上がるな!」

怖い顔をした、お母さんとお父さんが立っていた。

なんで……?

「千桜、また一緒に暮らすんだ」

「嫌……」

「嫌じゃないでしょう?欲しいものなんでも買ってあげるわ」

やだ……っ。

「どうして……親面するんですか……?」

「それは、親だからだろ」

「違う……っ」

リビングに、私の声が響く。