「あれ……なんかみんな暗いですね」

「あぁ、怖い話してたんだよ」

千桜は戻ってくるなり、あったかいココアを飲んでいた。

好き。

それが言えたら、どんなに楽なんだろ。

「そういえば、もうちょっとで冬休みだよ」

「せやな!」

「冬休みってことは、1年が明けますね!」

「……そうだな」

せめて……灰になる瞬間までは、その笑顔を見ていたい。

好きなのは……そばにいたいのは、俺も一緒。

一緒なんだよ。