「……はぁ。4月25日」

「……え?」

「誕生日。じーさんは行き場の無かった俺を助けてくれたんだ。それで、アイツらもここに住んでるわけ。今言えるのはこれだけ」

ぽんぽんっと頭を撫でられた。

「千桜が俺のこと好きなのはわかったから、今はゆっくり休め」

「でも、寝れなくて……」

「……一緒に寝るか」

私のベッドに入ってきた京夜くん。

「へっ!?あ、あのっ」

「静かにしろ。アイツら起きる」

ぎゅっと抱き締められる。

あったかい……。

「おやすみ千桜」