助ける……?

「千桜にかかってるんや!アイツのこと、助けてや!」

京夜くんは……何を、抱えてるんだろ。

吸血鬼だから……こそなのかな。

───

夜中。

ベッドに寝て月を見てると、部屋のドアがノックされた。

「はい」

「俺、京夜だけど。入っていいか?」

「うん」

部屋に入ってきて、ベッドの横に椅子を置いて座った京夜くん。

「体調、大丈夫か?」

「うん。だいぶ熱も治まってきました」