「俺、ゼリーとか買ってくるわ」

「おー」

京夜くんがいなくなって、部屋が静かになった。

「……今度こそ、嫌われました」

「そうくるか……。千桜ちゃん、京は千桜ちゃんのこと嫌いになったりはしないよ」

「え……?」

私の食べてるりんごを指差す一茶くん。

「京、自分からやりたいって言い出したんだよ。それ」

「えっ」

「京、料理できないんだけどさ。千桜のためにやりたいって言って」

京夜くん……っ。

「俺ら、千桜ちゃんに京のこと任せたいんだよ」

「そう。京を助けれるのは、千桜まるだけ」