天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「……は?ごめん、もっかい言って?」

私は涙を拭った。

そして、

「私っ、京夜くんが好きなんです!」

「……はぁっ!?」

「好きだから、京夜くんのこともっと知りたいって思っちゃうんです!好き、だから、さっきキスしても嫌じゃなかったんです!」

シーン……と静まる部屋のなか。

「ほんっと……バカだ」

ピンっとデコピンされた。

「いたっ」

京夜くんを見ると、泣きそうな顔で。

「あの、京夜くん」

「風邪治してからにしろ。そういうのは」

ぽんぽんっといつもよりも強く頭を撫でられる。