私に駆け寄ってきた京夜くん。

「千桜ちゃん、食べれる?」

「あ、は、はいっ」

一茶くんにお皿とスプーンを受け取って、いただきますをして食べる。

……でも、

「み、味覚が……っ」

ドキドキしすぎて、味覚がない。

「お前、重症だろ!とりあえず食え!」

(((このふたり、面白いな……)))

一茶、尚、陽太。

「わ、たしっ……京夜くんのこと、好きになっちゃったんです……!だから、こんなの
初めてで、味覚がなくって……」

ポロっと溢れた涙。

(((待って、これは予想外……!)))

一茶、尚、陽太。