「ここ空いてるで!」

と、隣を手招きしてくれるこの人。

「ありがとうございますっ」

私はそう言って、隣に座った。

ふたりがけソファは3つあって、三角形になるように向かい合わせで置かれてる。

「この子は俺の姪っ子だよ」

「は、初めまして、望月千桜ですっ」

私はペコリと頭を下げた。

「千桜ちゃんか。俺は神崎一茶(かんざき いっさ)だよ。よろしくね」

優しい人が、神崎くん……。

「俺は三島尚(みしま なお)だよー。ちゃーんと男だから間違えないでね?」

「はいっ」

可愛らしい人が、三島くん……。