……京?

「玄関騒がしいから来ただけだ。悪いかよ」

「出たよ~、京の心配性~」

こ、この人、京っていうのかな?

そう思ってると、

「……なんだ。見るな」

と、京と呼ばれた人が睨んできた。

「ご、ごめんなさいっ……あの、助けてくれてありがとうございます!」 

「助けるつもりじゃなかったけどな。ケガされたら面倒なんだよ」

「ほらほら、詳しいことはリビングで話そうか。ね」

叔父様にそう言われ、私たちはリビングに行くことになった。

にしても、広いなぁ……。

リビングに行くと、みんなそれぞれふたりがけソファに座った。