それを知っててこいつら……。

「京は嫌みたいやし~俺に抱きつきぃ千桜」

「えっ」

「やめろ!千桜、抱きつくのもくっつくのも俺だけにしとけ!陽太に迷惑だろ」

って、俺、なに言ってんだよ……。

「でも京夜くんも迷惑じゃ……」

「俺はいいから」

他の奴にこんな天然ドジ渡せるかよ。

せめて……灰になる瞬間までは、そばにいてやりたい。

……だめだ、そんなこと考えるな。

───

登校すると、たくさんの男どもが見てくる。

千桜は怖いため、俺の腕にしがみつき中。

端から見たら、完璧に彼氏に甘えてる彼女。