*千桜said*

その日の夜。

相変わらず眠れない私は、大きな出窓に座って月を見ていた。

……喉乾いた。

飲み物でも飲もうかな。

そう思ってカーディガンを羽織り、廊下に出た。

階段を降りて、リビングに入った。

今日は疲れたな……。

熟睡できたら、最高なのに……。

そう思いながら電気をつけると、

「……へ?く、黒猫……?」

目の前にいるのは、可愛い黒猫。

私は迷わず抱き締めた。

「にゃー、かっわいいー!」