正直、不安……。

家を出てからも、

「千桜、絶対俺らから離れるなよ。あと、知らない奴についていくなよ」

と、京夜くんに言われる始末。

「離れたりしないです」

「京過保護すぎやねん!」

「そうだよ。千桜ちゃんかわいそ」

「だよねー」

「お前ら黙れ。行くぞ千桜」

「は、はいっ」

私は鞄を肩にかけて、歩きだした。


───

「え!?あれ、女子じゃね!?」

「あのこだろ!理事長の姪っこ!」