*千桜said*

──ガシャンッ!

高校2年生の冬、私はもう限界だった。

家に帰れば、お皿が飛んできて私の頬をかすって壁にあたり割れた。

「また遅くまで出歩いていたの!?」

そう言うこの人は、お母さん。

「ご、ごめんなさい……。でも、帰りに新しいノートを買ってたんです」

「言い訳するの!?これだから、身の程を知らないブスは困るのよ!」

バットで身体を殴られる。

痛い……っ。

「あなた、あなたからもしょうがないから教えてあげてちょうだい」

「あぁ、そうだな」