このせかいに在るがまま






星原くんと交した会話が鮮明だった。


学校をサボったわたしたちがこれから何をするかを決めるために書き出した〈芽吹と星原のやりたいこと〉は、途中から〈芽吹と星原の夢〉へと変わっていった。



星原くんが良いと言うならわたしはいいけれど……なんだか、笑えてきてしまう。


下から3つの項目は飛び抜けて物騒で、尚且つ漠然としていた。


わたしと星原くんは同じだ。
同じことを考えて、同じ未来を望んでいる。


わたし以外、きみ以外、どうでもいいと思ってる。




「世界をぶっこわすなんて、そんな夢持ってるやつが普通だったら、世界はもうとっくに無くなってるよな」





わたしも星原くんも変だ。


変だけど、変だからこそ、今一緒に居るのだと思う。